夢から覚めて(白波瀬 幸)
…ゆっくりと目を開く
いつもの天井と…安心するいつもの匂い
傍らには、魅姫さんが座っていた
「……魅姫、さん…。」
魅姫さんは目を丸くしてこちらを見た
そして優しく僕を抱き締める
「幸ちゃん…!あまり心配させないで頂戴…すごく驚いたのよ…」
そんな魅姫さんの声に、じわりと涙が滲む
安堵感からなのか、心配させた事の罪悪感なのか…先程までの夢の影響か
なんだかとても複雑でよく分からないけれど…
僕はギュッと魅姫さんを抱き締め返す
「すみません…。でも、僕だって魅姫さんの事が心配だったんです。軍の国で見かけたと聞いて…すごく、すごく心配したんです…」
魅姫さんはそんな僕の頭を優しく撫でた
「ごめんねぇ、幸ちゃん。心配してくれてありがとう。だけど…もう、無茶はしないで頂戴ね…」
それ以上何も言わないまま、魅姫さんは優しく僕の頭を撫で続けた
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