葵暗side.水底2.5-1
意図せず能力を暴走させて親を殺めたあの日から…親戚は僕を恐れ、拒絶した
…確かにそうだよね、不思議な話じゃない
意図してなかったなら…尚更そうだと思う
早くあの人達の元を離れたくて、嘘を吐いた
「僕は一人でも大丈夫」
本当はそんな事ないって分かってた
でもそれ以上に…この環境が嫌だったんだ
僕を蔑む人の目が、冷たいあの人達の目が…
多少身の回りの事が分かれば、一人で暮らしていく事自体は難しい事じゃなかった
だけど…ひとつだけ出来ないことがある
それは寂しさを埋められない事
突然家族を失って一人になった僕には、日々を一人で過ごすことが酷だった
寂しさから他人の温もりを求める事もあった
でも、僕はそんな自分が大嫌いだった
自分で消し去ってしまったのに、それを求めるだなんて
僕はなんて、ワガママなんだろうって
日を追う毎に、他人を求める度に
だんだん僕は自分の事を嫌っていった
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