風の歌い手 天月side.接触
結界を張り直し、天の塔を後にした
彼らを探す為、森の中を歩いている
今頃…事態に気付いた者達は怒っているであろうな…
月影も…きっと……
「…はは。これは無事に帰れたとて、皆から説教される未来しか見えぬなぁ。…今頃八弥が通達を机に叩き付けたりしてな…ふふ、なんてな」
…怒っていると言えば…
私は尊敬している陽祷様に、つい最近まで一つだけ怒っていた事がある
いつも誰にでも平等に優しく…責任感も強く努力を一つも惜しまない
民の前では笑顔を絶やさず、真面目な御人
何かあった時にはいつも即座に一番に行動を起こし…
国を、世界を守る為に体を張り…命すらも賭けていた
それでも…弱音を吐いたり、辛そうな姿は誰にも見せなかった
それはずっと側に居た私ですらも目にしたことのない姿…
守護神の鏡であろうと、あの背中をいつも側で見上げていた…
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