風の歌い手 天月side.接触2
木の枝に座った二人を見上げる
先程の声の雰囲気だと…敵意は無い
やはり私が彼らの探し人だったのか…?
漸くこうして言葉を交わせたのだ…此処で何の情報も得られぬまま逃すわけにはいかない
彼らを森から逃さぬ様、力の使い様をよく考えながら動かねばな…
森の結界の原動力は私の力…結界を途絶えさせる訳にはいかぬ…
そうこう考えていると、男の方がストンと木の枝から降りて来る
男は距離を保ったまま口を開いた
「…話っていうのは何かな?質問によっては答えられない事もあるけど」
男に続き、女の方も地面へと着地する
…手を出して来るつもりはなさそうだ
武器も今は持っていない…強い力も感じない
しかし彼らが何の力を主に使うのかは分かる
陰の力…確かに、強く…物凄く強く感じる…
「…いきなり直球やもしれぬ。…其方らの正体はなんだ?…所属国は?目的は?」
男と女は顔を見合わせ、首を傾げた
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