風の歌い手 エピローグ
迷いの森にて
「くそ…くそ…ッ!」
男は足を押さえながら地面を叩きつけていた
そんな男の様子に、女はオロオロと男の周辺を歩き回っていた
「…まだ、良く、ならない…?」
「最悪の気分だよ…!いつまで経っても治りやしないし、天女も逃した!絶好のチャンスを台無しにされたんだ…!!絶対見つけ出してやる…呪いの主…!」
女は顔を俯かせながら、男が押さえている足にそっと手を置いた
「…今は、休む。…私達、人間みたいに、怪我しない。壊れたら、治せる。…けど、少なくとも…ダメージは、残る。つらくは、なる。…チャンス、きっと、まだある…」
その女の言葉に、男はぐっと眉をしかめた
「そんな事分かってる…分かってるんだよ!でも時間がそれを許すかどうかだ!天女の命がかかってるんだぞ!?」
「だからこそ。…何かあった、その時…天女守れる体力、私達が、持っていないと。…だから、休む…それも、天女の為」
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