少女の業 ノアside.ハクとメシア
「…まずは何処からお話ししましょうか?私では何から話すか悩んでしまって…。ハク様、貴女の聞きたい事から教えてください」
彼女は少し悩みながら、そうだな…と自分の服の中に手を入れ、少し錆びた十字架のネックレスを外し取り出した
「…まずは…これの事を聞きたかった。多分だけど…この錆、血汚れの所為だと思う。けど、私はこのネックレスを買った覚えも貰った覚えもない。だから…きっと過去の私に関わるんじゃないかと、ノアなら何か知っているかと思って持ってきた」
私の目の前にそのネックレスを垂らす
見覚えのあるそれは…そう、彼女の言う通り血汚れで錆びた十字架
あの時、メシアが持っていた十字架のネックレスだ…
回収し忘れたのか…それとも心の片隅で忘れられたくないという思いがあって、わざと回収しなかったのか
…私は、なんて…自分勝手なのだろうか
溢れる罪悪感を表情に出さない様、静かに微笑む
*フォローする前に一読お願いします* 浮上率不安定(現在平日はかなり低浮上) 投稿したりしなかったりが激しく、コメ返もコメ回りもすぐ出...