あの頃のまま。
莉佳side
「…かっ!莉佳って!」
あっ、えっ…?
「もー!莉佳っ!」
せりがあたしの顔をのぞき込んでくる。
「あ、どうかした?」
「さっきから10回ほど呼んでるんだけど?」
せりは少し眉をひそめて話す。
「また黒木くんの事、考えてたんでしょ?」
あたしは少し俯いて頷く。
「やっぱり。…そんなに気になるなら確かめてみたら?」
せりはあたしを心配してか、前の席の椅子に腰掛ける。
「でも…」
「んー…。じゃあ、修くんに聞いてみたら?黒木くんと仲いいんでしょ?」
「えー。修?」
修とはほぼ毎日話しているけど、大抵、言い合いになる。
それに、哀斗の事なんていきなり聞いたら怪しまれないかな?
「…嫌ならあたしが聞こうか?」
「いや…、自分で聞いてみる…」
せりはほっとしたのか、「うん!なら頑張って!」と言って席に戻った。
どうやって聞いたら自然なんだろう…?
たまに更新します🙌 ※ペア画の受付は現在しておりません 恋愛小説書いています。 まだまだ下手ですが、読んでいただけたら光栄です。 あの...