あの頃のまま。22
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後ろを振り返ると、手を降る莉佳と芹那ちゃんがいた。
この光景が懐かしくて。
更に胸の鼓動を上げる。
「哀斗ー?」
近くまで歩いてきた莉佳は俺の顔をのぞき込む。
「コイツ、さっきからぼーっとしてんだよ」
俺より先に口を開いたのは修。
「えっ?具合でも悪いの…?」
修の言葉を聞いて、莉佳は心配そうに俺を見つめる。
「全然っ!元気だから!」
俺がそう答えると莉佳はまだ心配そうに、
「本当に?」
なんて聞いてくる。
「ばーか。俺が試合の日に体調崩すわけないだろ?」
そう言って莉佳の頭くしゃっとすると、
「そっかぁ。…心配して損した!」
それだけ言って振り返る。
「…莉佳」
「ん?」
「見てろよ?俺、一番取ってくるから!」
莉佳はやさしく微笑んで、見ててあげる!と言った。
みう
たまに更新します🙌 ※ペア画の受付は現在しておりません 恋愛小説書いています。 まだまだ下手ですが、読んでいただけたら光栄です。 あの...