あの頃のまま。25
「ねぇ、修くん。あの娘は?」
あたしより先に口を開いたのはせりで。
「あー。一年のマネージャー。最近、哀斗にぴったりでさ」
修は少し呆れた様に言った。
…少しほっとした。
哀斗の彼女じゃなかったんだ。
「多分、原のやつ、哀斗の事好きだと思う」
原 花怜。
彼女の名前らしい。
彼女はショートカットの似合うカワイイ系。
あたしとは正反対な感じ。
哀斗と楽しそうに話す彼女を見てると、悔しくて。
哀斗はあたしのものじゃないのに…
あたしがしょげてると、
「ねぇねぇ、君たち南波高?」
知らない男の人二人組に声を掛けられた。
見る限り、橘高のひとみたい。
「そうですけど」
あたしはそれだけ答える。
「俺らさ、今からカラオケ行くんだけど、君たちも行かない?」
!!
男の子ひとの一人がせりの手を引っ張ろうとしたとき…
「悪いけど俺達の連れだから!」
振り返ると哀斗と修がいて…
たまに更新します🙌 ※ペア画の受付は現在しておりません 恋愛小説書いています。 まだまだ下手ですが、読んでいただけたら光栄です。 あの...