中編 松川一静
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「なんで笑うの」
「ごめんね、気付いてないとは思わなくて」
"私ね、目が見えないの"
真っ直ぐとこちらに向けられた瞳には光が宿っていなかった。顔はこちらを向けられているのに視線は交わらない。
最初は人見知りのせいで目が合わないのだと思っていたので、事実を知ったときの衝撃は凄かった。
「ごめん」
「なんで謝るの?」
「その、あんまり話したくないだろ。そういうこと」
「別に、隠し通せることじゃないから気にしないでいいのに」
「それでも、ごめん」
BLUE
ゆっくりと夢小説(主に黒ラノ、テニラノ、ハイラノ)を書かせていただいております。 皆さんのお気に入りの作品がみつかりますように。 い...