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茶野「……どういう、こと?」
凪沙「今年になって、どこからともなくつけられた名なのだ。《幻の世代》と《四天王》、《無冠の五将》に《栄冠の世代》。――そして、灯センパイに」
どうしてその中に、私みたいな人間が入っているのだろう。
茶野「《運命の輪》って……」
それに、そんな大層な名を戴冠するほど私は凄い人なんかじゃない。
緑間「何を言っているのだよ。どこからどう考えてもお前そのものだろう?」
凪沙「灯センパイほど、その名を継承するのに相応しい人間はいないのだ」
なのに二人は肯定した。
茶野「…………他の子達も?」
凪沙「それぞれに相応しい名を継承しているのだ。《無冠の五将》の茎津センパイは《女教皇》で、幹センパイは《女帝》。茅野センパイは《恋人》で、枝松センパイは《皇帝》。種島センパイは――《吊るされた男》」
凪ちゃんは、笑っていなかった。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...