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緑間『前に言っただろう。俺が信じるのは、〝お前の目〟と〝おは朝〟だけだと』
茶野『……そういえばそうだったね』
緑間『お前自身が選んだんだろう。あいつらは、必ずコートに戻ってくる』
もう、悔しそうな表情は何処にもなかった。
真っ直ぐで、だけど何処か矛盾していた。
茶野『みんな、頑固なんだよね〜』
転がってきたボールを広い、指一つで回す。
茶野『だけど、変な所でとても脆い。凄く人間らしくって、私は好きだよ』
ボールを真ちゃんに投げ渡すと、彼は難なく受け取った。
茶野『それを受け入れられる人、信頼出来る仲間に出会えれたなら……戻ってくるかもね。まぁ、私、なんでみんなが辞めたのか知らないけど』
自虐的に笑い、私はもう何年も会っていないみんなを思い浮かべた。
そう。仲間は、それくらい大切な存在なのだ。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...