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緑間『本音を言え』
普段ならこの台詞の前にため息があるはず。
なのに、今日だけはなかった。
茶野『本音って……』
緑間『何故、マネージャーをやっている。……お前は毎日、練習してただろう』
何故か真ちゃんが悔しそうな表情をした。
真ちゃんは、人事を尽くした分だけ返ってくると思っている。だから、私が報われないと知って同情したのかもしれない。
緑間『橙乃たちが原因か? なら、それは違うぞ』
茶野『違うって?』
あながち間違いでもない推測に、私は返す。
勝手に同情された私の声は、刺々しかった。
緑間『お前はあいつらを〝信じてない〟のか?』
茶野『ッ?!』
緑間『お前は、〝自分さえも信じてない〟のか?』
次々に出てきた台詞に、私は言葉を返す間もなかった。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...