画像でつながるコミュニティ プリ画像

31

投稿日:
136 0 0 0




 不意に、思い出した話がある。

茶野『……っあ、真ちゃん!』

 それは、高三の春の日の放課後。男バスの部員たちが練習をする体育館に、真ちゃんが来たあの日だ。

緑間『……で、お前はここで何をしているのだよ』

茶野『っえ?』

 どうしてそんなことを言うんだろうと一瞬思って、『……あれ、言ってなかったっけ』の一言の彼の反応で私は察する。


茶野『私、今マネージャーやってるの』


 どうして言うのを忘れていたんだろう。
 当時はそう思ったけど、今ならわかる。多分、無意識に話題にするのを避けていたのだ。

緑間『……な、何故なのだよ』

茶野『……成りゆき、かな』

緑間『なら、そんな顔はするな……』

茶野『え……?』

 そんな顔って、何?

茶野『……変、だった?』

 私は真ちゃんを不安がらせてしまったのか。

 仮面をつけることが得意なのに、私は――隠し通せなかった。

問題を報告
×
この画像を通報します。

ガイドライン違反の不適切内容(卑猥、個人情報掲載など)に対して行ってください。
通報内容は、運営事務局で確認いたします。

ガイドラインを確認したい方はこちら
画像の権利者および代理人の方はこちら

※1画像につき1人1回通報できます。
※いたずらや誹謗中傷を目的とした通報は、
ガイドライン違反としてペナルティとなる場合があります。

問題を報告
×
このコメントを通報します。

ガイドライン違反の不適切内容(卑猥、個人情報掲載など)に対して行ってください。
通報内容は、運営事務局で確認いたします。

ガイドラインを確認したい方はこちら

※1コメントにつき1人1回通報できます。
※いたずらや誹謗中傷を目的とした通報は、
ガイドライン違反としてペナルティとなる場合があります。