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羽季「あっ、茶野センパイ来たっ!」
長門「あらほんと。久しぶりね、灯」
留学の関係で一個下に編入していた同い年の嘉月に片手を上げ、私はここのエースである絵里ちゃんと向き合う。彼女の隣には嘉月が留学先からお持ち帰りをしたヒルダがいて、私をまっすぐに見据えていた。
蛍原「事情は全部聞いています、茶野先輩」
《太陽》という通り名を持つ彼女は腕を組み、唇を曲げ
蛍原「聞いているからこそ、蔑ろにしないでいただきたい」
自らの不満をぶちまける。
茶野「聞いているならなんで呼び出したのかな? みんなには関係のないことでしょ?」
私は私で驚きながら、私の意思をぶつけた。
蛍原「少なくとも、私には関係があるかもしれないんです」
なのに絵里ちゃんは、意思を曲げないどころかとある物語を語り始めた。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...