図書館の君が。黒猫な君が。17
研磨に言われた通りに彼女にお礼を言うべく、俺は昼休みに図書館に向かった。
高校に入って2回目になるが、自然と足取りは軽かった。
彼女は俺を見たらどんな顔をするだろうか。
だが、話せるきっかけになるならば何でもよかった。
「...はぁ。」
図書館の前につくとため息が出た。
ゆっくりと扉に手をかけると隙間から彼女の声がした。
やはり中にいるのか。
と、安心して中に入ろうとした時、もう一人の声に耳を疑った。
誰かと話している。
それも男だ。
よく聞けばそれは聞きなれた声。
───夜久?
そっと中を覗くと、確かにそこに彼女と夜久がいた。
親しげに笑いながら話しているのだ。
胸が締め付けられるように痛かった。
入ってはいけない。絶対に。
そう直感して俺はその場から逃げた。
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