黒ラノ
銀之丞『また試合しようねー!』
南田『次は私とも試合してねー!』
慌てて振り返ると二人が手を振っていた。
私は立ち止まってそんな二人へと叫ぶ。言うつもりなんてなかったけれど、そうしたくなった。
「私ッ! 《四天王》でいる事が怖くて秋田に逃げたの! そこで今のチームメイトに出逢って、すごくすごく楽しくてしょうがなくって!」
逃げたのが秋田なのはただ単に推薦が来ていたから。
それさえなかったら私は氷室先輩にも出逢えてない。
「秋田に……行って良かった! みんなとももう一度会えて、ちゃんと話せて良かった!」
決して近道とは言えなくて、遠回りばかりだけれども。私はその道を選んで良かったと思った。
エマさんも日本に来る選択をして良かったと言った。
「この道を選んで良かった! 試合、絶対またしようね!」
二人の返事を聞かずに氷室先輩の手を引いて走り出した。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...