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黒崎「……私、テツヤが思っている以上にみんなに出逢えて嬉しかったの」
私が日本に戻ってきたのは、中1の秋。既にみんなの物語は始まっていて、私は消滅した《幻の世代》の栄光を聞いていた。
バスケ嫌いだった私は、それでも側で見ていたくて――《キセキの世代》と共に栄光へと駆け上がっていった。
同時期に《幻の世代》の後釜として誕生した《四天王》の悪評を聞き、奈々の苦しみを遠くから眺めていた。
種島先輩たち《無冠の五将》と、咲穂ちゃんたち《栄冠の世代》は世代が違うから又聞き程度で。
黒崎「私だけ、ちゃんとみんなの物語の中に踏み込めていなかった。だから、私にバスケが好きだって気持ちを気づかせてくれたみんなに、恩返しがしたかった」
バスケができなくなっても、みんながまた栄光へと駆け上がってくれるなら。こんなに幸せなことなんてきっとない。
黒崎「私はね、テツヤよりも仲間を選んだの」
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...