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黒子「だから、貴方がいないとこんなにもダメな僕の為にも、側にいることを許してください」
テツヤは今、どんな顔で私を見ているの?
黒崎「……こちらこそ、テツヤがいないと空っぽな私の為に――側にいてください」
今の私は、テツヤの綺麗な目にどう映ってるの?
繋いだ手が自然と絡まり、私の方からも力を込める。至近距離で感じた互いの体温は熱く、油断すると酔ってしまいそうだ。
黒崎「……んっ」
振れるだけのキス。
それでも、今の私たちはこれが精一杯で。
黒子「……奏歌さん、まだ奏歌さんから言ってもらってないんですが」
黒崎「……え、な、何を?」
黒子「僕に対する率直な想いです」
黒崎「あっ……」
そうだ。忘れてた。
黒崎「……愛しています」
この感情は、きっともう〝恋〟じゃない――。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...