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藍沢『まさか、元からわかっていたとでも言うんですか?』

真紀奈『だって藍沢先輩、決勝戦直後にご飯に行ってた。日没だったのは間違いないし、助けも来ないくらい人通りが少なかったなら街灯もそんなになかったはず。それに、そもそもなんで向こうは学校に? 警察は動いてないんでしょ?』

藍沢『わざわざ学校に送りつけたということは、すべての女バスを廃部させる為……?』

真紀奈『そう考えるのが無難。ほんと、超最悪――』

 私は短く息を吐き、再び夜景を眺める。
 遠い地で、私のかけがえのない友人が同じ悲しみと苦しみを味わって。同じ空を、眺めているのなら。


藍沢「――敦、私は戦います」


 私は、私たちは、立ち上がるべきなのだ。

紫原「うん。凜ちんならそう言うと思ってた。だから、宮ちん心配してたよ」

藍沢「平気です。私には真紀奈と友人がいますから」

 だから、へこたれている場合ではなかった。

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