49
*
秋田の空は高く、秋空は美しく。
私は冷たい空気を吸い込んで、隣にいる真紀奈に微笑んだ。
みんなと東京で別れて、三人で帰ってきて、初めての学校。敦と違って公欠は取れなかったから、かなりの日数を休んでしまったのだけれど――。
西宮「凜音! 真紀奈!」
藍沢「千恵」
真紀奈「……西宮先輩」
駆けつけてきた千恵は私ごと真紀奈を抱き締めて、泣きじゃくった。
西宮「良かった……! 二人共無事で良かったよぉ……!」
彼女の嗚咽は止まらない。
千恵は、優しい子なのだ。
藍沢「心配かけてすみません。でも、やり遂げましたよ」
真紀奈「完全勝利」
隣でピースサインをする真紀奈がちょっと不自然で、私は笑う。すると、千恵が不服そうに顔を上げた。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...