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蛍原(……大丈夫)
足をさすって歩き出す。
イヤホンから流れる音楽を聞きながら、私は帰路についた。電車を使っているから周りには秀徳生が溢れている。
蛍原(……あれ?)
顔を上げると宮地先輩が目の前を歩いていた。
金色の短髪から少しだけ出ている耳には、イヤホンがつけられている。
蛍原(何を聞いてんだろう)
話しかけようかどうか迷う。
これが《栄冠の世代》のみんなだったら、迷いも遠慮もなく話しかけられるのに。
私はそっと手を伸ばした。
宮地先輩の黒い学ランに手が当たって、不審そうな表情の宮地先輩が振り返る。
宮地「うぉっ?!」
私の顔を見た途端、スザっと引かれた。
朝日菜
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...