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「蛍原って、ランニング中に出てったの? 理由は?」
「聞いてたけど特にないみたいだよ。実力は誰よりもあるのに、練習態度悪いよねー」
「マジで? ていうか、男バスの方も主将の暴言酷かったよね。向こうは聞きなれてる感あるのか普通だったけど、こっちからしたら勘弁してーって感じ」
茂みから覗くと、二人のチームメイトが通り過ぎた後だった。まだ部活中なのに中庭にいるってことは、休憩中なんだろう。
蛍原(……私はなんて言われてもいいけど、宮地先輩はかわいそうかも)
もう一度茂みに引っ込む。
足はもう痛くないから、そろそろ戻らないと。そう思って抜け出した。
すぐ側の体育館前で様子をうかがうと
凪沙「あれは一体どうしたらいいのだ?」
宮地「蛍原か?」
主将の2人が出てきて、私は慌てて木の影に隠れた。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...