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涙が溢れて止まらなくて、数年前、涼太の目の前で何度も何度も泣いてしまったのを思い出した。
また涼太の目の前で泣いてしまったという事実でさえ、やがては涙が出る要因となる。
怖い。苦しい。悲しい。温かい。
黙って私を抱きしめた涼太に包まれて、私は最早何がなんだかわからない思考回路のまま泣き続けた。人目を気にする私にとって、空き教室ほど絶好の場所はなかった。
黄瀬「泣いていいんスよ、うさぎっち。俺だってそんなことをされたら普通に泣くっスもん」
背中を撫でてくれるその手が愛しい。
そういうことをされる度に、もっともっと好きになる。
紺野「……離れないで」
今だけでいいから、側にいて。
朝日菜
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...