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西宮「い、いや……えっ? なんで茅野先輩が秋田にいるんですか?」
茅野「う、うるさいな! ちょっとくらい授業サボったって死にゃしないわよ!」
茅野先輩は赤面し、両手をバタバタ振って千恵を座らせる。
開口一番は中二病だったけれど、中身はなんにも変わっていない、あの頃の茅野先輩だ。
――茅野先輩が、帰ってきたんだ。
愛「……単位落とせ」
夢「……地獄を見ろ」
恨み言を滝のように吐き出す双子の先輩は、最高学年になったとしても茅野先輩には敵わない。
私は止めていた息を吐き、静かに涙を流した。
真紀奈「…………」
真紀奈に手を引かれて座り込み、咳払いをした茅野先輩が腰に手を当てる。
茅野「……まったく。私がいないとダメダメじゃない」
そして、眉を下げて苦笑した。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...