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愛「そんなことない!」
夢「自意識過剰すぎ!」
同時の反論に茅野先輩はニヤニヤと口角を上げ
茅野「で? 仲直りしたの?」
と、何もかもお見通しのように告げた。
愛「なっ……?!」
夢「んで、それを」
茅野「私はあんたらを一番近くで見てた先輩よ? パッと見ただけで喧嘩してるのかそうじゃないのかくらいわかる。ていうか、千恵を見ただけでもわかる」
千恵はうっと言葉を詰まらせ、不安そうに愛先輩を。心配そうに夢先輩を見る。
双子の先輩は居心地が悪そうに顔を逸らし、避けられないとわかったのかやがてお互いの顔を――瓜二つの顔を、見つめた。
夢「だって愛が、凜音を信じねーから……!」
愛「それは夢が何もわかってないから……!」
怒りの火蓋は切って落とされ、茅野先輩の拳骨で止まる。やがて、ぽつぽつと愛先輩が語り始めた。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...